HONDA Dax70をキタコのハイカムに交換しようとして途中で挫折する
その後謎のエンジン不調にみまわれ、主原因がオーバーフローと判明するまで半年近く費やし、カム交換ドコロではなく、そのままでした。
前回、12Vエンジンと違い6Vエンジンはシリンダーヘッドを外さないとカムが外せない事を知らずにバラしはじめ途中挫折し元に戻す元兇になった新品ガスケット類等の部品も入手したのでカム交換しようと思い立つ
シリンダーヘッドを外す邪魔になると思われるフロントフェンダーをずらし
マフラーを外し
圧縮上死点を出す。
シリンダーヘッドを外す
ちょっとピストンを下げてシリンダーの確認。段差も傷も無く良好な感じ。
カムとバルブスプリングだけの交換で、バルブ周りは触るつもりは無かったつもりだったけど、バルブスプリング交換するならバルブも外すよな~と、作業を始めてかなりバラシたところで今更気が付く。 今頃になってバルブスプリングコンプレッサーが無いとバルブスプリングの交換が出来ないじゃん!!と、
バルブスプリングコンプレッサー自体はKTCのMCVU5とかいうのを持っているけど、4輪で使う一番大きいアダプタしか持っていなくて径が合わず。しばらく使っていないので探すのもメンドクサイし、見つかったところでたぶん径が合わず、アダプタを追加購入しないと使えない・・・・・・。
バルブスプリングの交換はまたの機会に?とか考え始めたところで、昔~々~四半世紀ぐらい前の学生だった頃にスーパーカブのエンジンを使ったエコランを部活でやっていたんですが、部の先輩がバルブスプリングコンプレッサーをカリパクしてて「1年以上前に借りててその後一度も返してくれと言ってこなかったし、1年以上経ってるから、もううちの物だ」トカ?いうジャなんとかみたいなことをのたまい返してくれず、苦肉の策で考えたカブのバルブを外すのにオフセットメガネレンチ使ってタペットカバー上のブリッジを支点にリテーナーを押してコッターを外す技を思い出す。
燃焼室側にウェスとか突っ込んでバルブが動かないように&燃焼室に傷がつかないようにしてから、リテーナーを押して、磁石でコッターを回収。 100均オフセットメガネレンチは短く力が入らずバルブスプリングを押しきれずイマイチ、オフセットの曲げ点は丁度ブリッジのところに来るから悪くはないんだけど、もうちょと長さがあって・・・。ま、どうせバルブも2本しか無いので足でヘッドを押さえるとかしながらなんとかする。
後から考えると、昔は横幅がギリギリ隙間を通るかぐらいのもっと大きな14mm?17mm?のオフセットメガネレンチを使ってたような?と、
バルブシートはカーボンが噛みこんでんな~。すり合わせして虫食いしてなきゃいいけど
エギゾーストバルブは当たり面がカーボンで真っ黒
軽く擦り合わせしたらカーボンがのっているだけだったみたい?テキトーなところで妥協する。ポートはチラ見したら、特に下側の曲がり角が削りたくなる形状をしていたけど手を入れだすとキリが無くなるので見なかったことにする。
シリンダーヘッドの当たり面が汚く、砥石で修正面研。油砥石は高価だし、アルミを削るとすぐに目が詰まって、仕上げ面がきれいになった試しが無いので、普通の包丁用砥石を流用して平面を出して工作専用で使っています。しかも水研ぎ。
面研・掃除後。 燃焼室と排気出口の間の所にに製造時の加工と思われる微妙な凹のフライス傷がまだ残っているんですが、燃焼室の周りは面が出たのでいいやと妥協。やり過ぎると圧縮比が上がるのはいいとしても、平面狂ったり、バルタイ狂ったりするし。
どうせすぐにカーボン付くしな~と、おおまかに落としたところで終了。
強化バルブスプリングもKITAKO製にする。(強化バルブスプリング 303-1013010) 右の純正に比べ巻きが荒く、インナースプリングは逆巻きになっている。
4輪用のダブルスプリリングってサージング耐性を上げるのにアウターとインナーがカツカツなんですが、スカスカなので単純なバネレート稼ぎ?
左がハイカム、右がノーマル
ガスケットは4枚と、エギゾーストガスケットを交換
ロッカーアームは当たり面に段差もなく問題ない感じ
部品をきれいにしてもとに戻す。強化バルブスプリングのせいでコッターを入れるのにちょとてこずったぐらいで無事カム交換終了。
様子見で近所を軽く流した感じでは、気持ちアイドリングの排気音が大きくなったような? 微妙に排気音が大きくなって勘違いしているかも?だけど、低速から前よりトルクが出ている感じもあり交換してよかったかなと。